先回に続き、またお給料についての実際の記事をよんでみましょう!
第37回([037] お給料の記事がよくわかりません…)で、前日は「給与…減」と言っていたのに、翌日の記事では「賃金増」と言っていて、頭が思考停止(シャッターガラガラ)になったあの記事を取り上げてみたいと思います。
見出しはこうなっています。
「賃金増 パート先行」
「正社員は勢い欠く」
おおっ!
もうおわかりですよね。
先回の表をもう一度見てみましょう!
「賃金増 パート先行」は、パートのことですから、ⒹⒺⒻのことを言っていて、
「正社員は勢い欠く」は、正社員のことですから、ⒶⒷⒸのことを言っているのですよね!
つまり「フルタイム」は「弱く」 「パートタイム」が「強い」と言っているのです。
その通りのグラフまで記事には掲載されています…
「ふむふむ」でしょうか?
フルタイムの契約がいる? まあまあそこはこの度だけはかるく通り過ぎますね。
読み進めてみます。
「正社員の賃金増に勢いがつかない」ⒶⒷⒸ
「正社員を含むフルタイム労働者の基本給は前年同月に比べ0.1%減少し、ほぼ3年ぶりにマイナスになった。」Ⓐ
「人手不足による賃金増はパートタイム労働者が先行しており」ⒹⒺⒻ
「賃上げが消費拡大につながる好循環はまだ描けない」ⒶⒷⒸ&ⒹⒺⒻ ⇒ 全体としてはよくわからない!ということですよね!
いかがでしょうか。
ポイントを押さえて「表」をつくり、読んでいる記事がどの場所のことを言っているのか、まるで地図で確かめるようにするだけで、理解はグン!とすすみます。
さらに読み進めますと、
「雇用環境の改善でパートからフルタイムに移る人も増えており」
となっています。
前回「Ⓐが「弱含み」なのは、パートを正社員化したが、正社員ほど給与が高くなく、全体の賃金をじんわり引き下げる方向に働いたのかもしれません」と私なりの仮説を述べましたが、翌日の朝刊には記事にそれらしいことが書かれていて、すこしうれしい気持ちになります。
翌朝には自分の仮説についてのアンサーがポストに届いたことになります。
また記事には(パートを正社員化したので)「パートとしての働き手が減り、企業は時給を上げて囲い込みに動いているようだ。」としています。
人手不足は日本経済のおおきな問題であることがわかります。
今日の記事ネタまとめ
①「賃金増 パート先行(3月、正社員は勢い欠く)」H29.5.10水 日経新聞