賃金のお話です。
「お給料はあがっているのか、どうなっているのか、新聞を読んでもかよくわからない…」
「もやもやする…」
そう感じることはありませんか?
わたしは最近とてももやもやしています。
どのあたりが「もやもや」しているのか…
そうですね。そもそも新聞の見出しがよくわからないことがあります。
例えば最近の記事を見出しをみてみましょうか…
給与総額10カ月ぶり減(3月、実質賃金も減 賃上げ広がり欠く)
H29.5.9火 日経
「なんやて?」ですよね。
上がっていると思っていたお給料が下がっていると言っているのですからね。
こんなとき「なんだかよくわからないな」「やっぱ、むずかしいね」「またこんど…」と記事をスルーすることがあると思います。
すくなくとも私はそんなひとりでした。
では、その例にならって、この記事はスルーして、ほかの記事見出しをみてみましょう。
賃金増 パート先行(3月、正社員は勢い欠く)
H29.5.10水 日経
これ… 同じ新聞の翌日の記事とは思えませんよね。
昨日は「お給料が下がっている」と言っていたのに、今日は「お給料が上がっている」とまるで真逆のことを言っているように見えます…
ふつう頭が混乱します…
では、次です。
実質賃金 横ばい(4月、正社員増が寄与)
H29.6.6火 日経夕刊
こんどは「横ばい」ですか…
ひと月経ったとはいえ、
そりゃないですよね。
「どうなってるのだ!」「よくわからない!」「賃金ってどうなの?」「新聞きらい!」となりそうです…
わたしもそう思います。
気持ちはすでに「シャッターガラガラ」なのですが、わたしは社労士ですので、仕事がらもう少し頑張ってみます。
4月の給与総額2カ月ぶり増加
H29.6.7水 中日新聞
そうそうこれこれ!
中日新聞は生活感覚にフィットしている!
と思っていたら…
基本給、2割が「増加」(過去半年「減った」8.1ポイント上回る)
H29.6.20火 日経新聞
あれ?日経新聞もお給料が「増加」していると言っている。
でも… このカギカッコつきの「増加」はなんだ?
賃金・物価改善「やや鈍い」(日銀4月議事要旨「変化ある」指摘も)
H29.6.21水 日経夕刊
「やや鈍い」とはなんだ???
「変化ある」って…???
このあたりでギブですよね。
お給料は上がっているのか、下がっているのか、横ばいなのか、やや鈍いのか…
さっぱりわかりません!
実はお給料やボーナスに関する記事を読むときには、すこしコツが必要です。
何回か連続で、そのコツを解説していきたいと思います。
(つづく)