日本で働く外国人が100万人を超えたことを、このコラムで紹介しました。
(働く外国人 100万人突破(中日新聞))
では、日本で働く外国人の「数」が、もっとも多い国はどこでしょうか?
アンサーは、中国です。
全体の30%余りを占めます。
爆買い!などの観光客としての中国人はよく見かけますが、わたしが事務所からの帰りに出会う、自転車にのった中国人らしき人たちは、あまり観光客には見えません…。働く外国人のひとりで、同僚と仕事帰りなのかもしれません。
これは生活感覚とも一致しているのですが、わたしが注目したのは、人数では第二位なのですが、増加「率」としては「ベトナム」が断トツ1位です。
ベトナムは、留学生そのものの数もおおきく増加しています。
留学で来日したならば、「留学生」の資格で「働いてみようかな」と思う人も増える。
その結果、日本で働くベトナム人が増えるという構図だと思います。
記事の留学生の数字を少し整理してみました。
留学生全体=239,287人
(前年比 +30,908人)
ベトナム=53,807人
(前年比 +14,925人)
中 国 =98,483人
(前年比 +4,925人)
ネパール=19,471人
(前年比 +3,221人)
昨年(平成28年)5月1日時点
働く外国人の数も留学生の「数」も中国が1位ですが、伸び「率」としてはベトナムが断トツ1位です。
(ベトナム138% 中国105% ネパール120%)
ベトナムからの留学生53,807人のうち、25,228人(占有率47%)が日本語学校への「留学」です。これは…立場を置き換えると、日本人がオックスフォードやMITに入学するために渡航するのではなく、約半数が英語学校に入学するために渡航する。
これも確かに「留学」だとは思いますが、すこし「もやもや」するデータですね。
「働くために、留学する」は、ふつうないよね…みたいなことです。
でもそれがどうやらいまの日本の現状ということかもしれません。
コンビニでベトナム留学生と出会うことも増えてきているということですね。
今日の記事ネタまとめ
①「働く外国人 100万人突破(19%増 初の大台)」H29.1.28土 中日新聞
②「日本への留学、3万人増(ベトナム出身、伸び顕著)」H29.4.3 日経新聞