アラサー男性の6割が「結婚意識した交際ゼロ」という調査を明治安田生命福祉研究所が集計したという記事を、前回取り上げました。
そして、これを見て「男性は草食化してしまったのか… 女性は肉食化したということか…」と早ガッテン!するのはすこし待ってください!ということを申し上げました。
同じ記事に、実はこのような調査結果も載っていました。
「「絶対結婚したくない」「あきらめている」と答えた男性が30.9%、女性が25.6%いた。「理想や条件を下げてでも結婚したい」は少数派で男性10.8%、女性13.5%だった。」
この数字をグラフにしてみることにします。
灰色の部分…「絶対結婚したくない」「あきらめている」と答えた男女
青色の部分…「理想や条件を下げてでも結婚したい」と答えた男女
「絶対結婚したくない」「あきらめている」と答えたグループ(灰色)と「理想や条件を下げてでも結婚したい」と答えたグループ(青色)は、問いの性質から考えて、両方に「はい」と答えたひとはいないと考えるのが普通です。
そうすると残りの部分、つまりオレンジ色になっているところ(男性=58.2%、女性=60.6%)は、
「結婚したいかどうかわからない」「結婚については未定です」
つまり「結婚未定」組と読めると思います。
そう読むならば、男性も女性も「結婚未定」組は、そんなにおおきく数字が異なっているわけではなさそうです。
このことを前提として「結婚を意識した交際経験がない」についての数字が、男性=62.7%、女性=39.4%とおおきく異なっていることについて、よく考えてみる必要があります。
わたしは昭和生まれの昭和育ちです。
昭和の時代に付き合っている男女のひとつのパターンとして、女性は結婚したいのですが、男性が煮え切らない… という形があったと思います。
これを裏付ける確たる定量的な調査結果がないのが残念ですが、このたびの調査結果は、わたしの昭和感覚と非常によく似た傾向があるように思います。
すこしおさらいをしますと、男性も女性も6割程度は「結婚については未定」にもかかわらず「結婚を意識した」交際は女性のほうが23.3%も多いという結果になっています。
つまり、同じように交際していても、男性は “のらりくらり” と将来のことはあまり考えず、当然「結婚を意識」することなくすごし、女性は現実的に将来のことを考えて、当然「結婚を意識」している!と読み取ることもできます。
やはり男性の数字には「結婚を意識しない交際をしている」数字が、女性よりも多く含まれているのかもしれません。
これは今に始まったことではなく、わたしが過ごした昭和の時代の傾向と、とてもよく似ていると思います。
もう少し深く立ち入った、調査結果を分析してみたい数字です。
もはや…社労士の仕事でもFPの範疇でもないと思いますが、個人的にはたいへん興味があります…w
今日の記事ネタまとめ
①「アラサー男性6割 「結婚を意識した交際ゼロ」」H29.9.5火 中日新聞