[087] 生涯未婚 男性23%(中日新聞)

以前すこし「生涯未婚率」という数字のことについて触れました。

いまいちどおさらいしておきますと「生涯未婚率」とは「五十歳まで一度も結婚をしたとこのない人の割合」のことです。

男性=23.37%
女性=14.06%

これが今年公表された「生涯未婚率」です。

男性のほぼ四人に一人、女性のほぼ七人にひとり」が「生涯未婚」であるという数字です。

しかし… すこし冷静にかんがえると、

とにかく法律的な婚姻をしたことがあるかという経験をきいていますので「もてるか」「もてないか」「草食か」「肉食か」という性質のことは「生涯未婚率」では中心の課題にはしてないと考えていいのでしょうね。

男性でも女性でも、なかなか魅力的でとても「もてる」人にもかかわらず、一度も結婚をしたことのない人に、わたしはいままで何人もお会いしたことがあります。

その魅力的なひとは、生涯未婚率の分子にカウントされているということですよね!

つまり「生涯未婚率」という数字は「結婚」という形、仕組み、システム… に夢や希望を持っているかどうかという意向が含まれているかもしれない…ことに留意する必要があります。

このことは記事には次のように書かれています。

人生の選択が多様化する

しかし、それとは別に「金銭的な理由で結婚をためらう人も多く」とも書かれています。

これは結婚に夢や希望をもっているにもかかわらず、お金がないのであきらめている…ということです。

さきほどの「もてる」けど結婚しないひとには、結婚を選択しない積極的理由がありますが、こちらのほうは消極的理由と言わざるをえません。

この消極的理由を誘発する要因は「非正規労働者が約四割に増え」たことを、記事ではその理由のひとつとしています。

これら積極的理由と消極的理由の比率を知りたいところです。

同研究所が昨年公表した別の調査では、十八~三十四歳の未婚者のうち「いずれは結婚したい」と考えている人は男性86%、女性89%を占めたが、ハードルとして「結婚資金」を挙げる人が最も多く、男女ともに40%を超えている。

そのものズバリの統計ではありませんが、積極的理由よりも消極的理由のほうが多数派で、結婚に対する夢や希望はまだ失われていないという調査結果ではないでしょうか。

ところで!

男性の生涯未婚率が23.37%で、女性の生涯未婚率が14.06%で、男性の未婚率の方が女性のそれよりも9.31%高いのはどう考えたらよいのでしょうか?

仮に50歳までの男女の数が同じだとすると、男性の中には2回以上結婚しているひとがいる! (一度も結婚したことのないひとが多い…ことの「裏」の意味ですね。)

それに対して、女性の場合は1回結婚したひとは、男性ほどには2回以上の結婚、つまり再婚を望まない… ということになりますか?

記事にはそこまでは書かれていませんし、数字の裏付けをとっているわけでもありませんので、わたしのたわいもない妄想にすぎません…草

現実のところは、人口的には女性よりも男性のほうがすこし多いので、それが多少影響するのかもしれません。

機会があれば調べてみたいと思います。

今日の記事ネタまとめ

①「生涯未婚 男性23%(15年 非正規4割 金銭も障害)」H29.4.5水 中日新聞

2017年11月21日|ブログのカテゴリー:LIFE(出生と人口と経済)