わたしは「みんなの新聞整理!」の原稿を書く前に、切り抜いた新聞記事をテーマ別に整理して、いま一度じっくり読んでみることにしています。
切り抜きをしている新聞は、日経新聞と中日新聞です。
それぞれ特徴があって、同じニュースソースの記事があれば、くらべながら読むことを楽しみにしています。とても勉強になっています。
すこし余談ですが、社労士試験やFP資格試験をわたしは受験してきたわけですが、受験の時は同じ単元について、三冊ぐらいの参考書を同時に広げて、くらべ比べながら読んでいたことがあります。
例えば、厚生年金の在職老齢年金について取り組んでいるとすると、U-Can 社労士速習レッスン(受験用参考書)と年金の基礎知識(実務用参考書)と年金計算トレーニングBook(実技用参考書)を同時に開いて、読んだりくらべたり計算したりしてみるということです。
受験参考書だけで、ポイントだけをおさえて得点力をアップするのが一番の近道だとわかっていましたが、それだけだとどうしても忘却率が高く、いつまでたっても自信をもつことができなかったからです。
三冊ぐらいの書籍で比較していると、同じテーマにもかかわらず、頭が切り替わり、そのすきに知識が入り込むことができた…ような気がしています。
それをまた新聞整理に応用しているのですから、これはテクニックと言うよりも、わたしの性質みたいなものかもしれません。
この度もふたつの記事を比べてみました。
「愛知は増加幅拡大」
H29.4.15土 中日新聞
「愛知の人口 初の自然減?」
H29.5.10水 日経新聞
先に記事にしたのは中日新聞で「愛知は増加」としました。
それに対して、ひと月経たないうちに日経新聞は「愛知の人口…減」という記事が掲載されました。
日経新聞のこの記事は中部版の紙面に掲載されていたものですから、記事を書いた日経新聞の記者さんは中部に勤務の方なのでしょうか?
仮にそうだとして… 中日新聞の記事を読んだうえで、中日の増加と真逆の減少にスポットをあてて記事を書き、しかも掲載された!?
これは、あくまでわたしの想像にすぎませんが、もしそのとおりだとすると、とても興味深い「行動」だと思います。
本当のころはわかりませんが、新聞社同士しのぎを削って、テーマが深く掘り下げられるのであれば、読者としてはとてもありがたいことです。
わたしがよく知っている新聞社同士のしのぎの削りあいは、「美味しんぼ」で繰り広げられる東西新聞の「究極のメニュー」と帝都新聞の「至高のメニュー」です。
これも作中では、いろいろありますが、読者の利益につながっていると両新聞社が経営判断しているので、続いているのでしょうね。
このたびの記事が「究極のメニュー」に対する「至高のメニュー」的アンサーになっているかどうかは知りませんが、わたしには人口問題が深められていると映りました。
次回にあらためまして、そのポイントを解説したいと思います。
今日の記事ネタまとめ
①「愛知県の人口 初の自然減?(今年、社会増はなお維持)少子化対策の強化 必要に」H29.5.10水 日経新聞