日本の人口は減少傾向である…という記事には、とくに経営者の方は気持ちがおののくかもしれません。
すこし余談ですが「おののく」という漢字は「慄く」と書きます。
あたかもぶるぶる震えているような印象が、漢字から伝わってきます。
しかし!
「おののく」は「戦く」とも書きます。
たたかうという意味の漢字が、おののくにあてられているのにはなにか意味があるのかもしれません。ほんとうのところは、漢字の専門家先生にお伺いしなければなりませんが、困ったことがあるときに、ぶるぶる震えて座して待つのも人生…
戦ってみるのも人生… といわれているような気になりました。あくまで個人的感想ですが…
さて、話を総人口減にもどしたいと思います。閑話休題です。
日本全体としては、どうやら人口は減少傾向らしいということです。
これは総務省の「人口推計」で現在の人口においても、国立研の「将来推計人口」においても、減少傾向が強いと言わざるを得ません。
ところが!
この人口増減ですが、都道府県によって様子が違うみたいです。
人口が増加している都道府県があるというのです!
「そりゃ、東京でしょ!」
そうです!東京都は増加しています!
増加率、増加人数ともに、47都道府県中第1位です。
そのほかにもあります。
リストアップしてみますと…
増加率ランキング
第1位 東京都
第2位 沖縄県
第3位 埼玉県
第4位 愛知県
第5位 千葉県
第6位 神奈川県
第7位 福岡県
第8位以下は、増加率がマイナスつまり減少率ですので、ランキングは第7位までにします。
首都圏や福岡県はなんとなくわかります。
そして愛知県も世界的な自動車メーカーがあったりしますので、なんとなくわかります。
しかし!
沖縄県?
わたしにとっては意外でした。
すこし調べてみますと、合計特殊出生率も全国1位で、1.94!でした。
ちなみに全国の平均は1.44です。
平成17年版(2005年)厚生労働白書P93には「沖縄県の出生率が高い理由」としてコラムが設けられています。
たいへん興味深かったので、一部を引用してみます。
「…こうした状況の背景には、沖縄県は他の都道府県に比べて、①共同社会的な精神がまだ残っており、子どもを産めばなんとか育てていける。②男児後継ぎの意識が強く残っているので男児が生まれるまで産児を制限しないという説がある。」
①は「ゆいまーる」と沖縄では呼ばれているものでしょうか。
②は…なかなか強烈な「説」ですね。
機会があれば、社会学の専門家にお尋ねしてみたいと思います。
今日の記事ネタまとめ
①「総人口16万2000人減(16年推計 愛知は増加幅拡大)」H29.4.15土 日経新聞
② 平成17年版 厚生労働白書 P93