たこ焼きロボくん、製麺ロボくん、串刺しロボくん、ご飯盛り付けロボくん、超音波フードカッターロボくんを「産業ロボ」として、ご紹介してきました。
いずれもヒューマノイド型(ヒト型)ロボではありませんでした。
なんだ… ペッパーくんが紋甲イカをにぎってくれるのじゃないのか…
すこし、がっかりする向きもあるかもしれませんが、イメージと現実も理屈と現実と同じように、行き先を探りながら前にすすんでいくのかもしれません。
しかし、このロボくんたち…超音波フードカッターくんを除いて何らかの複雑な動きや、繊細な動き、特殊な動きを要求されることがあるのではないかと思われます。
それらの動きのために「減速機」という部品を必要とするということです。
「減速機はモーターの回転を落として力を生むための装置で、多関節型など産業用ロボットに欠かせない基幹部品。」
それが売れている、つまり増産しているという記事です。
「新工場を建設し、2020年をメドに日本の月産台数を現在の8万台から20万台に引き上げる。海外生産も増やす。…投資額は最大300億円に達する見込み。」
「ロボットの需要急増を背景に同社(ハーモニック・ドライブ・システムズ)の受注は急拡大しており、17年4~6月期の受注残高は前年同期比3.79倍の215億円に達した。」
以前、内閣府がまとめた「産業用ロボットの…6月末の受注残高」は「3843億円」でしたので、このハーモニック社の減速機だけで、全受注残の5.6%程度を占めているという
ことです。
この金額はまだ上昇しそうですね。
日本電産の永守重信会長兼社長は「将来的に300億台のロボットが人間と同じように働くと、天文学的な産業になる」と語っています。
自動車が売れるので、自動車部品や、自動車組み立て機械が売れる…
パソコンが売れるので、メモリー需要が上昇する、液晶が売れる…
このようなバリューチェーンをいままで何度も経験したことがあるはずです。
ロボをトリガーとして、串刺しの効率が向上して仕事が変わることはもとより、得意先が変わる…、売れ筋商品が変わる…、産業自体が変化していく… かもしれない…
そのようなことを念頭に置きながら施策をさきまわりをしながら打っていく必要があるのだと思います。
予想と現実も常に行き先を探りながら、すすんで行き、先のことは誰にもわかりませんが、経営者の方にとっては、手腕のみせどころかもしれません。
どうかうまくいきますように!(祈)
今日の記事ネタまとめ
①「産業ロボ部品 生産2.5倍(ハーモニック 国内最大300億円投資)」H29.9.6水 日経新聞
②「202X年、人余り再び?(AI導入で省力化すすむ)」H29.8.26土 日経新聞