先回は「たこ焼き」の記事でしたので、わたしの関西ドメインがむくむくとおおきくなり…たこ焼きの極意について、すこし語りすぎました…。
大切なことをご紹介できていませんでした。
飲食関係の人手不足のことです。
「求人倍率3倍!」
なんじゃこりゃ!ですよね。
平成29年7月の全体の求人倍率が1.52倍ですから、3倍と言うのは平均のさらに倍!ということです。
正確には、全体の求人倍率である1.52倍の方は「季節調節値」であり、季節による変動要素を抜きにした補正値になっていますので、直読するわけにはいきませんが、おおむねのスケール感として、これが「6月の飲食物調理の職業の有効求人倍率(含むパート)」の現状だと理解しても、おおきな間違いにはならないと思います。
さらに「接客・給仕」は3.60倍です。
「飲食物調理の職業」も「接客・給仕の職業」は有効求人数が10万件以上ありますので、有効求人数10万件以上のその他職業の求人倍率を厚生労働省の資料から拾ってみますと…
介護サービスの職業 3.56倍
自動車運転の職業 2.71倍
一般事務の職業 0.32倍
※建設や保安の職業は、ご存知のとおり求人倍率がとても高いのですが、有効求人数がいずれも10万件未満でしたので、ここにピックアップしていません。建設や保安は、専門性が高く、大学生のアルバイトやパートのおねえさんにはすこし無理があるということです。たしかに「誰でもできる簡単なお仕事です!」と求人票には書けそうにありません。そこが数字に表れているということです。
「接客・給仕の職業」は「介護サービスの職業」を超える求人倍率になっています。
わたしは牛丼が大好きで、大手三社にはいつもたいへんお世話になっているのですが、松屋フーズさんは「飲食物調理の職業」に分類されるのだと思いますが、ずいぶん前から液晶タッチパネルの食券販売機が設置されています。
この食券販売機も「ロボくん」のひとつということですよね。
記事にはグルメ杵屋の施策が紹介されていました。
「グルメ杵屋は全体の半分に当たる約70店で3年以内をめどに製麺機を導入する。」「1日1時間以上の労働時間抑制につながるという。」「投資額は1店舗あたり150万~200万円程度になるという。」「訪日客の利用が多い空港内の店舗などでは実演を続ける。」
高い求人倍率(3倍以上)を背景に、グルメ杵屋の「製麺機ロボくん」導入にかぎらず、飲食関連業種ではロボ導入がどうやらすすんでいるようです。
今日の記事ネタまとめ
①「外食、苦肉の省力調理(求人倍率3倍、確保難航)くるくる トントン 実演見せたいが… 「築地銀だこ」やグルメ杵屋」H29.8.21月 日経夕刊
②「202X年?人余り再び?(1000の業務、ロボに)職種ごとに有効求人倍率はばらつく」H29.8.26土 日経新聞