[071] 外食、苦肉の省力調理(求人倍率3倍、確保難航)…①(日経夕刊)

先日は「ロボカップ2017名古屋世界大会」で若きエンジニア達が頑張っているということを紹介しました。

それはわかるのですが…そして期待もするのですが…

いま、いま、いま!市井ではロボはどのように活躍しているのでしょうか?
わたしが個人的に知っているのは、回転すしのしゃりをにぎるロボくんと以前記事に掲載されていたイオンのお肉カットロボくんです。

ほかの実例も知りたいところです。

そう思って、記事をみていると…
ありました!ありました!

たこ焼きでよく知られている「築地銀だこ」では「たこ焼き機!」を導入するそうです。

ホットランドはたこ焼きが自動でくるくる回り、店員が最低限の手間できれいなたこ焼きを作ることができる機械を導入する。

ホットランドというのは築地銀だこを運営する年間300億円ぐらい売り上げる会社のことです。

この夕刊に掲載されている写真は、普通にたこ焼きを作っているようにしか見えないのですが、キャプションには「鉄板が振動してたこ焼きが回転する自動たこ焼き機」となっています。

おおっ!これはおもしろい!

そう思ってしまったわたしは、晩御飯がたこ焼き定食でも違和感を感じない関西出身です。たこ焼き定食と言うのは、たこ焼きをおかずにご飯と味噌汁がセットになったメニューで、大阪生まれのわたしが、子どものころから鍛えられていた関西独自の食の英才教育!のひとつです。

大阪生まれのくせに!たこ焼きの焼き方をすてるのか!
おもしろい!とはなんだ!おもろい!と言え!

関西方面から、そんなご批判を受けそうですが、実はたこ焼きの極意は、焼き方もあるにはあるとは思いますが、その多くは…小麦粉を溶いた生地の濃度にあるのです…

関西ドメイン以外の方々が、たこ焼きにチャレンジして、しくじるポイントは… 生地が濃すぎることです。結果…たこ焼きではなくて、まるい…タコ入りお好み焼きになってしまうことだと、わたしは思っています。

たこ焼きの生地は、見た目は「大丈夫か?」と思うぐらい「シャバシャバ」です…
みずっぽいぐらいで、ちょうどよいのです!

まあ…そんなことは、銀だこさんは百もご承知だと思います!

調理時間は従来の25分程度から10分弱と半分以下に短縮できる。

「いまかかったところやから、ぐるっとまわって、あとでよってなぁ!」

駅前で軽ワンボックスのリアドアを全開にして、車内でたこ焼きを焼いている見かけはすこし怖そうなあんちゃんに、すぐに手渡せるたこ焼きがあいにくない時などには、よくこういわれたものでした。

関西ではよく見かける光景です。

そういうことがなくなるということですよね。

10分弱だとその場で待てる時間です。

作り置きを減らして、廃棄ロス削減も目指す。

すばらしい!です!

ことたこ焼きに関しては、フネに乗っかった作り置きを渡される時ほど、がっかりすることはありません。お客さんをがっかりさせずに、さらに原価率が下がるとなると、財務的にもよい影響が期待できるということです。

特に、わたしが注目したのは記事の次の部分です。

店員の研修期間も約2カ月から1週間程度になるという。

これは「劇的!」なことだと思います。
せっかく2カ月かけて、たこ焼き技術を伝授したのに辞められてしまった…という憂き目やリスクから、かなり解放されるということです。

いままでは不慣れと思われていたアルバイトが、戦力化するということですから、働き方がかわる! つまり「働き方改革」を指向しているということになります。

具体的には、働き方改革の9つの課題のうち「賃上げと労働生産性の向上」と「長時間労働の是正」に直接関係する施策と思われます。

既に首都圏を中心に約30店で導入、早期に全国の店舗に導入する。現在の店舗数は約500店。

たこ焼きロボくんの活躍を、名古屋で見られる日は、近いということです。
ロボというのは、サッカーをするヒューマノイド(ヒト型)ロボだけではないということですね。

今日の記事ネタまとめ

①「外食、苦肉の省力調理(求人倍率3倍、確保難航)くるくる トントン 実演見せたいが… 「築地銀だこ」やグルメ杵屋」H29.8.21月 日経夕刊

2017年10月02日|ブログのカテゴリー:ロボ ときどきAI?