この見出し…カチンときます!
このところは人余りどころか、人手不足が実感として肌身で感じられるぐらいの社会問題になっていることは間違いないからです! 特に経営者の方々にとっては、頭の痛い問題になっていると思います。
新聞記事には、人手不足を裏付ける客観的な数字や調査結果が掲載されています。
これは…みなさんもご存知の通りだと思います。
すこしおさらいしておきますと…
「求人倍率、バブル期並み(3月 1.45倍、26年ぶり)」H29.4.28金 日経夕刊
「求人倍率 バブル期超え(4月 1.48倍、43年ぶり水準)」H29.5.30火 日経夕刊
5月末あたりから、新聞社の注目ポイントは、全体の求人倍率から、正社員だけの求人倍率に移っていきます。ニュースバリューとしては、もはや全体傾向よりも、本丸の正社員の求人倍率に興味が移ってきたということでしょうか。
「雇用改善 正社員も(4月求人倍率 最高の0.97)」H29.5.31水 日経
「求人倍率、正社員で最高(5月0.99倍 人手不足、一段と拍車)」H29.6.30金 日経夕刊
「正社員 初の1倍超え(6月求人倍率、全体は1.51倍)」H29.7.29金 日経
「正社員求人倍率 7月も1倍超え(2カ月連続)」H29.8.30水 日経
見出しだけでも、こうやって連続してみてみると、正社員の求人倍率が月ごとにぐいぐい上がってきているのが、よくわかります。
「人手不足 正社員に波及(企業成長の重荷に)」H29.7.29土 日経
そして、ついに!という感じですが、働き手の不足は…「企業成長の重荷に」なってきているという記事が掲載されるまでになっていました。生産量をあげたいが生産ラインに就くひとがいない…
営業を拡大したいが営業マンがいない…このような理由で売り上げが上がりません!ということですよね。
さらに、法律による残業規制が見えてきている中で、生産性をあげるためには、労働時間を減らした分を跳ね返すだけの、利益をあげなければならないということになります。
こういうのをジレンマと言うのだと思います。
「求人倍率上昇1.52倍(失業率2.8%)」H29.8.29 日経新聞夕刊
8月には再び求人倍率の全体傾向の数字が見出しに復活しますが、注目すべきは「失業率2.8%」というところです。「失業率2.8%」というのは「働く意欲と能力を持つ人がすべて雇われ、これ以上は失業率が下がりにくい「完全雇用」といわれる状況」とされています。H29.4.1土 日経新聞
雇いたくても、雇える人がいない…
そこで…外国人雇用を推し進めたり、女性の活躍を期待したり、高齢者の就業促進をしたり、病気の治療、子育て・介護との仕事の両立を考えたりして、労働市場の全体の数を増やして、なんとかこの窮状をしのごうとしている…これの取組みは、働き方改革の重要な課題にもなっているはずです。
それなのに…
「人余り再び?」って…
「?」マークをつけたからって… 腹立たしい気持ちはかわりがありません!
この記事の意図はどういうものなのでしょうか…
確かめてみたいと思います!
(つづく)次回の更新は9月13日水を予定しています。
今日の記事ネタまとめ
①「求人倍率、バブル期並み(3月 1.45倍、26年ぶり)」H29.4.28金 日経夕刊
②「求人倍率 バブル期超え(4月 1.48倍、43年ぶり水準)」H29.5.30火 日経夕刊
③「雇用改善 正社員も(4月求人倍率 最高の0.97)」H29.5.31水 日経
④「求人倍率、正社員で最高(5月0.99倍 人手不足、一段と拍車)」H29.6.30金 日経夕刊
⑤「正社員 初の1倍超え(6月求人倍率、全体は1.51倍)」H29.7.29金 日経
⑥「正社員求人倍率 7月も1倍超え(2カ月連続)」H29.8.30水 日経
⑦「人手不足 正社員に波及(企業成長の重荷に)」H29.7.29土 日経
⑧「求人倍率上昇1.52倍(失業率2.8%)」H29.8.29 日経新聞夕刊
⑨「202X年、人余り再び?(AI導入で省力化すすむ)」H29.8.26土 日経