「転籍」って、なんだったっけ?
そんな人も多いと思います。
わたしも人事部に配属になるまでは、あまり意識をしたことはありませんでした。
記事を読んでみる前に、すこし「転籍」についておさらいをしてみたいと思います。
そもそも「転籍」とは「出向」のひとつだということです。
半沢直樹の最終回は「出向」を命じられたところで終わりましたよね。
「出向」と聞くとネガティブな気持ちになる人もいるかもしれません。
わたしが長らく勤めていた会社でも、どう考えても建設的とは思えない「出向」が人事権の名のもとに行われていました…
糸を引いていた人物を、すこしのあいだおぼえていましたが、いまではどうでもよくなりました。
あんなに!カチカチ来ていたのにです…
まあまあまあ…… そんなむかしばなしはともかく…
「出向」とは、法人を越えて行われる「異動」とでも思ってください。
さらに、この「出向」には「①在籍出向」と「②転籍出向」という二種類の「出向」があります。
「①在籍出向」というのはB社に「席」を移すが「籍」はA社のままというものです。
引っ越しをして、住民票は「愛知県」に移したが、本籍は「東京都」のままみたいな感じです。
それに対して、
「②転籍出向」というのはB社に「席」も「籍」も移すというものです。
「???」
なんだかはなしがのみこめないでしょ…
そうなのです!
これ…いわば「転職」です!
「ええ!!」
ですよね…
悪いことばかりではなくて、今後A社の業績が悪化して倒産…ということになったとしても、B社に「転職」したのですから、職を失うことはありません。A社が倒産しないまでも、B社の業績が伸びて処遇が上がれば、A社にいる時よりも年収がアップするかもしれません…
と内示をする上司はよく言いますが、そう都合よくいくことはあまりないようです…。
すこし無責任な感じがします。
このたびの記事は、その真逆のケースです。
「転籍」したB社が解散して、失業した。
でもA社はそのまま存続している…
こんがらがってきましたね!
こんな状況を、内示する上司が出向前にできるわけはありません。
その上司ですら、そんなことは少しも理解できていないに違いありませんから!
記事にはこう記されています。
「男性は化粧品会社「エイボン・プロダクツ」(東京・新宿)の厚木工場に勤務していたが、同社が2012年に会社分割の手法で同工場を子会社化したことに伴い、約200人とともに転籍した。その後、子会社が解散し、男性は解雇された。」
「もし「転籍」しなければ、失業せずにすんだのに…」
「そもそもσ(゚∀゚ )オレは転籍した覚えはない!」
「σ(゚∀゚ )オレはまだA社の社員だ!」
「転籍だと決めつけたA社を訴えてやる!」
すこし想像が入っていますが、こんな感じでしょうか。
「σ(゚∀゚ )オレは転籍した覚えがない!」
ここ重要なところです!
(つづく… 次回更新予定は、21日月曜日です!)