お給料記事を読むときには「誰の」お給料のことかに注目してください。
記事の中から「誰の」にあたる「言葉」をひろってみましょう。
「フルタイムで働く人」
(ほぼ正社員に相当する)「フルタイム労働者」
(正規社員を含む)「フルタイム労働者」
(正社員などの)「一般労働者」
(管理職以外の)「一般社員」
(フルタイムで働く人のうち)正社員
「正社員」
「従業員」
「パートタイム労働者」
「契約社員」
「アルバイト」(学生アルバイト、短期アルバイト、長期アルバイト)
(介護福祉士などの)「専門職」
「事務系」
「非正規」
「派遣」
ざっとひろっただけで「誰の」にあたる「言葉」がこれだけあります。
※ざっと見た記事 →)給与総額10カ月ぶり減 H29.5.9火 日経夕刊/賃金増 パート先行 H29.5.10水 日経/実質賃金横ばい H29.6.6火
日経夕刊/4月の給与総額2カ月ぶり増加 H29.6.7水 中日新聞/基本給、2割が「増加」/中小、大企業上回る H29.2.20月 日経/非正規と正社員賃金格差が最小
H29.2.23木 中日/アルバイト時給押し上げ h29.4.21金 日経/バイト時給 再び1000円超 H29.3.22 日経
むずかしいわけですよね。
わからなくなるのは、むりもないと思います。
これはどうしても整理する必要があります。
まずは「最も大きなくくり」をおさえてください!
おさえる分類は「フルタイム」と「パートタイム」です!
「正規と非正規やろ!」とつっこみがあるかもしれませんが、少しそれはおいておいてください。
まずは時間の長さで仲間わけすることが「コツ」です。
いまはお給料に関しての話です。で、お給料はたいてい時間が長いとたくさんもらえて、時間が少ないとお給料もすくなくなります。ノーワークノーペイの原則とも言います。
だから時間の長さでまず仲間わけするのです!
そして「フルタイム」の中に「正社員(正規)」と「契約社員(非正規)」がいます。
だから新聞記事では、(ほぼ正社員に相当する)「フルタイム労働者」、(正規社員を含む)「フルタイム労働者」などの微妙な言い方(かっこの中の言葉に注意!)をしているのです。
いずれも同じ時間=「フルタイム」働いていることがポイントです!
「フルタイム」で働く契約社員(非正規)のことを「パート」とは言わないのですね。
ここ大切なところです!
きっちりおさえてください!
となると「パートタイム」は「正社員よりも働く時間の短いひと」となりますね。
時間が短いので、お給料も少ないということです。
実際には時給単価の違いによって「フルタイム」よりもお給料の高い「パートタイム」がいると思いますが、ここは物事の「建付け」として、そういう理屈だと理解することが大切です。
なので「パートタイム」とは「契約社員」「パート」「アルバイト」名称は何と呼ばれていようとも、正社員よりも働く時間が短ければ「パートタイム」なのです。
この理屈でいくと…「パートタイム」と「パート」は違いますので、注意してくださいね。
(「パートタイム」は働く時間が短いというところがポイントで、「パート」は契約の種類のことを言っています。)
そうすると単純に「契約社員」や「従業員」となっている場合は、すこし立ち止まって「フルタイム」なのか「パートタイム」なのかを見極める必要があります。
(介護福祉士などの)「専門職」「事務系」と書かれている場合も同じですね。
「派遣」は契約形態が異なりますので、そもそもわけて考える必要があります。
たくさんの言葉が書かれていて「ムリ!」と思ってしまいがちですが、
「フルタイム」か「パートタイム」かを、考えて見分けることが理解を深める近道です。
これが「コツ」です!
(つづく)