[191] お賽銭 スマホでポチッ 飛騨の円光寺 地域電子通貨活用(日経新聞)

岐阜県飛騨市の円光寺は11月から、飛騨信用組合(同県高山市)が手掛ける地域電子通貨「さるぼぼコイン」を使って、賽銭がだせるようにした。」H30.11.16金 日経35 中部経済


岐阜県飛騨市と言えば、映画「君の名は。」のロケ地で有名です。2016年の映画ですが、いまだにググると聖地巡礼のHPが多数ヒットします。

この円光寺は映画「君の名は。」には直接登場はしていないみたいですが、近隣には映画「君の名は。」の主人公の瀧くんや奥寺先輩や司くんたちが糸守町について調べ物をしていた飛騨市図書館や五平餅を食べていた味処古川などがあります。

最寄りの駅は飛騨古川駅で、この駅や駅前のタクシー乗り場は映画のシーンそのもので、いまだにおおくの巡礼客が訪れているみたいです。

お賽銭をスマホでポチッというのは、なかなか衝撃的なことです。

キャッシュレスやデジタル通貨払いが「俗世」の議論だと、少なくとも私は信じ込んでいましたので、一足飛びに神の領域までデジタルが進行していることに、衝撃をうけたということです。

その衝撃と同時に「お賽銭 スマホでポチッ」を始めたのが映画「君の名は。」のロケ地の飛騨古川のお寺だというのは偶然ではないように思います。

映画「君の名は。」の聖地巡礼でご当地を訪れる人たちがいるからこそ、この地でお賽銭のデジタル払いがスタートしたのだと思います。


本堂の前の木でできた賽銭箱の近くに専用のQRコードを描いたパネルを置いて、参拝者がスマホで読み取る。画面上で入力した希望額が賽銭となる。」同記事

わたしはそもそもお賽銭が神社仏閣とどのような関係や意味を持ち、どのようなタイミングでお賽銭を喜捨するのが正しい姿なのかはよくわかりませんが、デジタル払いならいつでもどこでもできるような気がしないでもありません。

わたしの経験から申し上げると、神社仏閣の前(神前 仏前)に詣でたそのタイミングでお賽銭を喜捨するのが一般的なような気がします。

その考えでいくと、初詣で人混みがすごく身動きができないぐらい混雑しているときに、後ろの方から賽銭を「遠投」する人を見かけることがありますが、これはあくまでも例外であると言わざるを得ないということになります。

だとすると!

「賽銭箱の近くに専用のQRコード」がある!というところが大きなポイントとなります。

iPhoneにはAirDropという機能があり「近くに」いる人同士で写真などのデータがやり取りできる仕組みがありますが、このように神社仏閣の「近くに」いかないとお賽銭を喜捨できないような仕組みがあると、お賽銭がデジタル払いでも抵抗がなくなるのかもしれません。

お賽銭のスマホ払いはおかしい!

そのように言うのは簡単ですが、お賽銭を喜捨するときの大切なポイントを押さえたうえで、新しい仕組みを巧みに利用するのはわるいことではないと思います。

幽霊というのは、かつては柳の下や墓場に出現するのが相場でしたが、時代とともに幽霊がタクシーに乗ったり、テクノロジーの進歩にともないビデオの中に怨念が込められたり(貞子さんはそうでしたよね!)するようになりました。

それに対して違和感をもつよりも、抵抗なく受け入れてきたように思います。

「お賽銭 スマホでポチッ」があってもわるくはありません。

今月から始めたばかりで、中旬時点では電子通貨による賽銭は数百円だったとしている」同記事

う~む まだまだみたいですが、わたしはこのシステムの開発の初期投資にいったい何円かかり、管理費に月々いくらかかり、だれが負担しているのかが大変気にかかります。

俗世そのものに、わたしはまだ興味が尽きません…

2018年11月27日