この記事は、昨年の8月初旬に掲載されましたが、すこし難しい記事だったと思います。
どこが難しいかといいますと、あまりなじみがないからです。
「オレの会社、裁量だぜ!」?
そんなことを言う人に出会ったことがありません…
それは統計にもはっきりと表れていまして… 例の社労士受験生を悩ませる「就労条件総合調査」の平成29年度版つまり最新版でみてみますと…
裁量労働を一部でも導入している会社は3.5%で、裁量労働で働くひとの割合は、1.8%にすぎません!
わかりやすく整理すると、
「オレの会社、裁量だぜ!」=3.5%(企業割合)
「オレ、裁量だぜ!」=1.8%(労働者割合)
(就労条件総合調査 平成29年度版)
こういうことになると思います。
大変数字が少なく、なじみがないのがわかると思います。
現状はこのようにすこし特殊な雰囲気がある「裁量」にもかかわらず、新聞記事にまあまあ事あるごとに取り上げられますし、社労士試験では頻出問題です。
この事実から推測すると、新聞社にとってはニュースバリューがある、つまり関心のある人が多いと考えているだろうし、社労士になるためには「裁量」について、精通していてください!大切な制度です!という理由で頻出問題になっているのだと思います。
この「裁量」を理解するためには「みなし」を理解する必要があります。
???
「なんやろ?」と思った方!頑張ってみましょう!
興味を持った時が、学習のチャンスです!
このあたりの構造を明快に理解していると、新聞やニュースが言っていることがよくわかりますし、知らない人に尊敬されるかもしれませんw
尊敬されるかどうかは、知識だけでなく人間性などを含めて総合的に他人が評価することですので、自分ではどうしようもありませんが、社労士受験には大変役にたつ整理だと思います。
わたしももう少しはやくこのように物事の整理をするくせをつけておけば、社労士試験をはじめ何事ももっと楽に攻略できたのではないかと思っています。
(つづく)