この見出しの「インターバル制」とは「勤務間インターバル制」のことです。
「退勤から出勤までの間に「11時間以上」など一定の休息時間を設ける制度。勤務時間の上限設定ではなく、休息時間に最低条件を課すことで働きすぎを防ぐ。欧州連合(EU)職では標準的な長時間労働の是正策となっている。」H29.7.14金 日経
わたしは勤め人時代に広報関係の仕事を担当していたことがあります。
印刷物作成というのは、印刷会社の営業マンが校正刷りを会社まで持ってきて、それを広報担当のわたしがチェックして修正リクエストを書き込んで、また持って帰って修正するという工程をなんどか繰り返します。
となると…往復の時間が無駄になります。
文字だけの修正ならファックスを使う方法があるのですが、色刷りの仕上がり具合はファックスではできず、今なら写メで!と思うのですが、デバイスを通すと色が微妙に違ってきます。
スマホなどのディスプレイは加法混色(RGB)、印刷されたものは減法混色(CMYK)ですから、そもそも色が違っています!
中学のころに技術で習ったはずですが、忘れましたか?
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おとなにはすこし難しいですね…
カラーの印刷物を責任もってチェックするためには、現物をみないとダメ!ということだと思っておいてください。
スケジュールが押してきたときには、多くの場合色刷りのチェック段階にきています。
色校といいますが、時間を無駄にしたくない場合は、会社でまっているのではなく、印刷会社に出向いて機械から出てきたホヤホヤの色刷りをチェックすることがあります。
出張校正といいます。
これが深夜に及ぶことがあり、印刷会社の営業マンはいろいろと気を使って、飲み物やおやつを用意してくれたり、出前をとってくれたりするので、それを目当てに出張校正をたのしみにしているアホな社員もいました。
うな重!♡
なんてね… ほんとうにアホです!
そのうな重♡の値段は料金に加算されることになるのですから!
それはともかく… 終了するのが深夜や早朝になった場合、午前9時に出勤するためには少しつらい思いをすることになります。
たまのことであれば、なんとかなるのですが、いつものことだと話は別です。
そこで、それを制度として整備してしまおう!というのが、勤務間インターバル制度です。
例えば、かつてのわたしが出張校正で午前3時に勤務を終了したとすると、出勤は11時間後の午後2時でよいということになります。
で? 翌日は午後2時から午後11時まで勤務して、1時間休憩の8時間勤務です。
そして… 翌日出勤は11時間後の午前10時でよいということになります。
で?翌日は午前10時から午後7時まで勤務する。
そうすると!退勤した午後7時の11時間後は午前6時ですから、午前6時には出勤!ではなくて、始業時刻の午前9時に出勤すればよい…というのが勤務間インターバル制度です。
むろん翌日の勤務を午後2時から、定時の午後6時まででOKとする制度に設計することもできます。会社の方針次第です。
この勤務間インターバル制度についての、昨年1年間の記事を列挙しておきたいと思います。。
・壱番屋がインターバル制 退社から出社まで10時間 H29.4.7金 日経
・壱番屋が勤務にインターバル制 長時間労働防止 H29.4.7金 中日
・タクシー業界初 インターバル制 北海道3社、働き方改革 退勤→出勤 休み11時間 H29.5.7 日経
・勤務間インターバル 長時間是正へ「切り札」導入じわり、課題も多くH29.7.14金 日経
・インターバル制我が社にも 退社~出社に一定時間 体調整え仕事きっちり H29.7.29土 日経
7/14の日経記事に見える「導入じわり、課題も多く」というところが気になります。
すこし深めてみたいと思います。(つづく)