先日カゴメが有休消化率7割を目指す!と目標を立てたけど、実際の有休消化率は6割にも達していない…という記事をご紹介しました。
カゴメがどうやって、有休消化率7割を達成するのか? 問題…
興味がありますよね!
それはカゴメに聞いてみるのが一番なのですが、少し面倒なので、想像してみることにします…
これはあくまで「率」のはなしですので、作戦が立てやすいと思います!
というのも…「率」を動かすには、分子を動かしても、分母を動かしてもいいからです!
「なんですと!」… ですよね…
すこし解説してみたいと思います。
有休取得率は1年に付与される有休休暇を分母に計算します。
これはいいですよね。
でも…もらえる有休の数は人によって違いがあるということが大きなポイントです。
長くお勤めの方は20日、短い方で10日、パートの方だと1日という付与日数もあります。
つまり、個人個人では分母がそもそも違うということです。
付与される有休の日数を、正社員20日、パート5日としてみましょうか。
そして現在の有休消化率を50%として、有休消化率70%を目指すためには、どうしたらよいのでしょうか?
そうなのです!
パートに有休を取ってもらったほうが、効率的に有休消化率があがります。
有休を1日取得した時の貢献度は、正社員5%(1÷20)に対して、パートは20%(1÷5)ですから!
もし正社員が全体の70%、パートが30%だとして、パートだけがあと1日有休を取得したとすると、加重平均ですから、30%×20%=12% 全体の有休取得率が向上することになります!
もうこれで7割の目標達成ですね!
「ええっ!」…ですよね。理屈としてはそうなります…
これは人事部的な発想です。
このように考えると、統計的に男性よりも女性の有休取得率が高いことに納得がいくと思います。
女性就業の多いパートでは、そもそも分母が小さいのですからね!
統計上の現実の男女別平均はこのようになっています。
男性取得率 46.8%
女性取得率 55.4%
(就労条件総合調査H29年度版)
新聞を読むときには、このような実務的読み替えをお勧めします。
とにかく腹落ち感が違うと思います!
むろん!新聞読むことが楽しくなります!
スピリッツに連載されていた「沈黙の艦隊」がなかなか話が進まないにもかかわらず楽しみにしてしまうぐらい楽しみです…
古くてすこしわかりずらいですね… では…
今日の記事ネタまとめ
①5割が「有休取得率70%へ」 社員の休み方改革加速H29.9.30土(日経新聞)