あけましておめでとうございます!
お正月はおせち料理やお神酒をいただいたり… 初詣にでかけたり… 楽しいことがたくさんあります。楽しい気持ちは、できれば残しておいて、好きな時にまた楽しい気持ちになりたい!
だれしもそう思って、カメラやスマホで写メっているのだと思います。
かけがえのない素直な気持ちです。大切にしたいですね。
そのカメラといえばスマホなのですが、どうやらそうでもなさそうなのです!
なんのはなし???
「後押しの一つは、「インスタグラム」など写真交流サイトの普及。スマートフォン(スマホ)のカメラにはない表現力や機能を求めるユーザーが増え、高付加価値なコンデジや一眼カメラを選択するユーザーが増えている。」H29.11.17金 日経
ひとより「インスタ映え」する映像を撮りたい!ということで、スマホではなく高機能高性能カメラが売れているということですよね。どれぐらい売れているかというと…
「最大手のキヤノンは、17年12月期のカメラ販売台数を、期初の計画に比べて8.0%増となる950万台に引き上げた。」H29.11.17金 日経
「ニコンも新製品の一眼レフの「D850」や高級コンデジの好調で、通期の販売台数見通しを同8.3%増の520万台に上方修正した。」同記事
どうやらカメラ業界にフォローの風が吹き始めているみたいです。
しかし、このカメラ業界で再興のために努力している会社があります。
ニコンです。
わたしは昭和生まれですので、ニコンとはカメラのブランド名で、会社名は日本光学のほうがしっくりきますが、ちょうど昭和がおわる30年前に株式会社ニコンに会社名が変わっているのですよね。
質実剛健と緻密さが備わった当時のニコンのフィルムカメラは、独特のオーラがありました。部品やグリスの香りでしょうか?本機からなんともいえない高級機のいい匂いがするのですよ!
しかも!カメラの性能は、間違いなくずば抜けていて、レンズによっては解像度の深さと背景のボケ味にしびれたものでした…
そのように製品のレベルが高かったことが、もしかしたら会社経営上のなにかの重荷になったのかもしれません。現在では経営的には同業のキヤノンに大きく水をあけられていると言わざるを得ません…
そのニコンが頑張っている記事が昨年掲載され続けていました。
経営体質の改善が注目されていたのだと思います。
このような記事は日経の独壇場ですね。
・ニコン、光学設計も集約 カメラ不振、生産に続き H29.4.4火 日経
・ニコン、取締役2割減 社外比率高く 企業統治を強化 H29.6.5月 日経
・ニコン 笑顔なき「回復」4~9月、上方修正で41%減益に H29.8.4金 日経
・次世代の顕微鏡 電子と光学融合 日本電子・ニコン 開発拠点を開設 H29.8.30水 日経
・細胞培養施設18年本格稼働 ニコン H29.10.12木 日経
・ニコン、営業益上振れ 4~9月190億円 デジカメ販売回復 H29.10.19木 日経
・ニコン、先見えぬ荒療治 中国工場閉鎖、利益は上振れ H29.10.31火 日経
・ニコン、デジカメ販売再編 ブラジルなど、拠点縮小 H29.11.7火 日経
・ニコン、純利益下振れ 今期7.6倍 工場閉鎖費用響く H29.11.8水 日経
1000人規模の人員削減には1143人が応募し、半導体製造装置の開発は縮小し、カメラはフルラインアップ戦略を撤回し、光学部品生産を集約し、光学技術設計も集約し、利益を上げられる体制づくりをしてきた経緯が記事になっています。
ニコンは連結で25,000人が働く「超」がつく大企業です。
そのうちの1,000人のリストラか… と規模感が定まりませんが、率にすると4%、100人の仲間のうち4人が退職する…25人の部署で1人がリストラに…という率ですから、すこしこころがざわつきます。
記事によると財務的には利益がでるようになってきているらしいのですが、リストラ効果だけでは経営は安定しません。付加価値を生み出す仕組みがどうしても必要です。
家計の節約だけでは、どうしても不安がぬぐえず、願わくば!おとうさんの収入が安定して増えてほしい!というのと同じです。
このインスタの波をとらえて、マネーを巧みに駆使して経営的に安定し、また再び!昭和のニコンみたく盤石のブランドを再構築して、ぜひ頑張ってほしいと思います。
わたしは Nikon F フォトミックFTn を愛用していました。
あの名実ともにしびれる感じ…を、また味わいたいですね。
ニコン!頑張ってください!
今日の記事ネタまとめ
①カメラ復調 インスタ効果 キヤノンなど販売計画上げ H29.11.17金 日経