[178] シニア職場も人手不足 マンション管理や警備(日経新聞)

定年退職者の再就職が多いシニア職場の人手不足が深刻になっている。マンション管理人の応募が年1割以上減っているほか、警備、清掃といった業種でも人手不足が目立つ。」H30.8.12日曜 日経2面 総合1

わたしは昭和生まれの昭和育ちですから、マンション管理人、警備、清掃といえば「じいちゃん」の印象が強いのですが、もうすぐ平成も終わりですから… 時代は刻々と変わってきています。

なにも考えないですごしていると、5歳の女の子のキャラクター(チコちゃん)に「ぼーっと生きてんじゃねぇよ‼」としかられることになりそうです。

人手不足にはわけがあるということです。

定年延長の動きに加え、他業種がシニア向け求人を増やしているためだ。」同記事

ここで言う「定年延長」とは「継続雇用制度」のことを言っていると思われます。

60歳などで定年を迎えた社員が、65歳まで同じ会社で働きたいと希望すれば、会社は65歳まで雇用しなければならないという義務を会社に科す法律がその根拠です。この法律「改正高年齢者雇用安定法」が施行されたのが2013年4月ですから、法施行から現時点で5年が経過していることになります。

これらに関するの制度は、会社に浸透するのは思いのほか早く、平成29年度の就労条件総合調査(厚労省)によると92.9%の企業がなんらかの延長制度を導入しているという調査結果になっています。

この調査の平成29年は2017年ですから、施行から4年で9割を超えたということです。

この制度は、そもそも60歳で定年になっても以前からお勤めの会社で引き続き働くわけですから、マン管や警備や清掃に転職する人がいないわけです。

昔はシニアを積極雇用する職場が限られていたが、ここ数年は小売店や飲食店を中心に募集を増やしている」同記事

マン管 警備 清掃のお仕事に興味があれば、その職業に就くのもわるくはありませんが、シニアだからマン管 警備 清掃という時代ではなくなったということです。

ディップの運営する求人サイト「バイトル」では「60歳以上歓迎」とする求人がこの2年で8倍になった。」同記事

どうやらシニアを雇用したい‼という企業意向が強くなっているようです。この企業意向に対して首尾よくシニアが採用できればいいのですが、特に旧来のマン管、警備、清掃という職種では、いままで通り都合よくいかなくなっているということのようです。

セコムは自律走行し、センサー付きのアームで不審物などを検知するロボットの年内発売を目指す。『特に人手の足りない夜間の巡回警備などで人の代わりに活用できる』(同社)

深夜のビル警備にペッパー君(さん)が巡回するかもしれないということです。

わたしは名古屋市内で呑んだ帰り、時々事務所のビルのトイレを利用することがありますが、時間によっては、巡回している警備員に出会うことがあります。

(わたし)「ああどうも…」
(警備員)「もうおかえりですか。」
(わたし)「はい」
(警備員)「お気を付けて」

これで済んでいますが、ペッパー君だと身分証を出せとか、センターに問い合わせるとか、融通が利かなくて、終電に乗り遅れてしまうかもしれません。とはいえ、ペッパー君ならイラっとしたとしても、やさしく応対してくれそうですが…

それが、ロボコップだったら… 少し面倒なことになるかもしれません…
(犬のロボットのおまわりさんだったら、もっと‼面倒ですね‼ わんわんわわん、わんわんわわん…ですから…)

犬のおまわりさん以外は、昭和の時代には考えもしなかったことばかりになってしまいました。

平成30年間の歴史ですね。

2018年10月11日